パイプ材の試験片(テストピース)の製作はお任せください!
パイプ材の試験片(テストピース)の製作についての記事をご紹介いたします。
弊社の徹底した品質検査の秘密、過去の実績、JIS規格を基に解説など行っております。
パイプ材ならではの難しい加工や切り出し加工などで、ご依頼先をお探しではないでしょうか。
弊社は、様々な難加工に取り組んでおりますので、お困り事や、お悩み事などある際は、昭・和・製・作・所までご連絡をお願いいたします!!
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パイプ材の試験片の加工について
パイプ材の試験片の加工について、JIS規格とあわせて弊社の加工範囲を解説します。
パイプ材には継目無い継目無鋼管(シームレスパイプ)と継目がある溶接鋼管の2種類がございます。
弊社では上記パイプ材を対象にJIS規格に準拠したものからお客様独自の試験片まで数多くの加工の実績がございます。
また、社会インフラで使用している配管では、内部腐食による肉厚減少の状況を確認すべく、非破壊検査の手法が使われています。
弊社では非破壊検査に用いられる機器の校正用試験片の製作も行っております。
パイプ材を用いた校正用試験片は外径・内径側に微細な穴並びにスリット加工を行ったもので、正しい校正作業に貢献することで社会インフラを支えています。
今回、JIS規格の11号と12A号の試験片について解説いたします。
JIS規格の定義では、「試験片の形状は、菅状試験片、管のもとの厚さをもつ管軸方向に採取した円孤状試験片 又は、管軸直角方向に採取した板状試験片とする」としています。
パイプの円形そのままの菅状、パイプを縦に割った円弧状、パイプから切り出した板状の3種類となります。
非破壊検査の種類や特徴について、こちらの記事にて詳しくご紹介しております。
あわせてご覧ください。
非破壊検査の種類・特徴を試験片専門メーカーがわかりやすく解説!
【11号試験片】
パイプの円形そのままの菅状の試験片です。
JIS規格の定義では、「断面は管材から切り取ったままとし、つかみ部に心金を入れるか又はつち打ちして平片とする。」と指しています。
弊社ではプレス機を使用して、つかみ部のつち打ちを行っております。
【 JIS 11号試験片 の図 】
【 JIS 11号試験片】
【12号A試験片】
パイプを縦に割った円弧状の試験片です。
JIS規格の定義では、「平行部の断面は、管材から切り取ったまま円孤状とする。ただし、試験片のつかみ部は、室温でつち打ちして平片としてもよい」としています。
こちらは、11号試験片とは異なり、パイプ材から切り出して製作します。
【12A号試験片 の図 】
【12A号試験片正面】
【12A号試験片側面】
薄肉パイプからの切り出しにも対応
パイプ材には薄肉のものや厚肉のものがあります。
弊社では、変形しやすい薄肉パイプ材からの精度の高い切り出しもご対応しております。
例えば肉厚1.8mmで直径Φ22のアルミ製パイプから、C型の形状を切り出し、応力腐食割れ試験に使うCリング試験片を製作した実績がございます。
さらに、サンプル品を放電加工機で割って中の状況を確認することはもちろん、パイプ材内径に人工欠陥を入れるなどお客様の様々な試験ニーズに対応しております。
徹底した品質検査で安心
品質検査は加工・製作において非常に重要です。
加工を終えた製品をお客様のもとへお届けする前に、弊社では徹底した品質検査を行っております。
どのような品質検査を行い、どんな検査機を使用しているのかなどを詳しくご紹介いたします。
品質検査には、工程時の中間検査・納品前の最終検査がございます。
専属の検査員による多角的な検査を行い、お客様からご依頼いただきました内容と、製作した製品の内容を都度、照合しております。
納品前の最終検査後、ご要望に応じて検査成績書を発行しております。
高い品質をご提供すべく、中間検査・最終検査で用いる測定機器につきましては、外部機関にて定期的に校正点検を行っています。
また、課題発生時に工程を遡って原因を分析するトレーサビリティ制度を整え、製品の品質を維持・管理しております。
主に使用している測定機は、ノギス、マイクロメータ、画像測定機から三次元測定機、形状測定機、表面粗さ・輪郭形状測定機など目的に応じて適切な機器を用意しています。
さらに特殊な測定方法が必要な案件につきましては、公共機関の設備を使用し、柔軟にご対応しています。
この様に弊社では充実した測定環境を整えで徹底した品質検査を行なっております。
パイプ材から切り出した試験片の種類
パイプ材から切り出した試験片にはどのような種類があるのでしょうか。
お客様の分野としては自動車・建材・水道などに使用されるパイプ材からの切り出しが多いです。
実際の製品を破壊して内部の欠陥を調べるのは困難です。
お客様はパイプ材からの切り出した試験片を基に手順に沿って試験を繰り返すことで原因を突き止め、改善に繋げています。
弊社で実績が多いパイプ材から切り出したものは、JIS11号・JIS12A号試験片の2種類で素材の機械的特性(引張強さ・伸びなど)を測定するのに使われます。
弊社では特殊な金属材料やサイズのものも含め、様々なパイプから切り出した実績を持っております。
昭和製作所は管・パイプ材の試験片加工の実績が豊富
管・パイプ材の試験片加工実績の一部をご紹介します。
*JIS11号試験片
材質:STKM11(機械構造用炭素鋼鋼管)(支給材)
ポイント:つかみ部はプレス機にてつち打ちして平坦に加工
*JIS14B号試験片
材質:ALパイプ材(支給材)
*板引張試験片
材質:ALパイプ材(φ40×肉厚4.5mm) (支給材)
※引張試験片(JIS Z 2241規格製品)
材質:SSK鋼管材(φ1000×肉厚10mm)(支給材)
※曲げ試験片(JIS Z 3122規格製品)
材質:SSK鋼管材(φ1000×肉厚10mm)(支給材)
*衝撃試験片(ノッチレス)
材質:ALパイプ材(φ40×肉厚4.5mm) (支給材)
*溶接用開先加工
材質:9Crパイプ材(φ50×肉厚5.9mm)(支給材)
※UT試験用模擬欠陥(スリット形状)
- 材質:SSパイプ材(Φ178×肉厚20mm)(自給材)
外径側にスリット加工(幅0.5mm×深さ2.0mm他) - 材質:STS410材(φ60×肉厚5.5mm) (支給材)
外径側に円弧状スリット加工(幅0.5mm×深さ0.3mm) - 材質:SUS304TP材(自給材)
内径側にスリット加工(幅0.5mm×深さ2.0mm 他)
【UT試験用模擬欠陥(スリット形状) サンプル】
また、下記のリンクにてJIS11号・JIS12A号の加工事例をJIS規格の番号等も含めて
ご紹介しております。
その他にも弊社での加工事例を多数、掲載しておりますので是非、ご覧ください。
加工事例
JIS11号・JIS12A号などの試験片の加工のお問い合わせはこちら
JIS11号・JIS12A号などの加工・製作をお考えの方は、昭和製作所へご相談ください。
本日の記事では、「パイプ材から切り出し」、「徹底した品質検査」、「過去の実績」などについてご紹介いたしました。
記事の中でも、記載をさせていただきましたが、弊社は、充実した測定環境により徹底した品質検査行っております。
多くのお客様からもご支持をいただいており、多数のご依頼をお受けしております。
また、今回ご紹介した事例以外にも弊社は多くの製作実績があります。
「こんなに薄肉パイプ材からでも切り出しできるかな?」
「図面や指示書がなくても依頼できるかな?」
「特殊な検査をお願いしたい」
など、お困り事があれば是非、下記のお問い合わせフォームへ!
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