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鉄 鉄鋼 炭素鋼 合金の試験片、治具、試作等の加工 -加工実績材料一覧-

2021/11/2

弊社では研究開発途中の材料や未知の材料への難加工を

様々な形で取り組んでおります。

 

ここで例として

鋼(炭素鋼)試験片、加工事例や特徴をご紹介いたします。

鉄 鉄鋼 炭素鋼 合金

 

鋼(特殊鋼 合金については、別のコラムにてご紹介いたします。

 

純鉄

純鉄についてご紹介します。 

 

 ご支給材

 自給材(ミルシート付き)

 加工内容:板引張試験片、シャルピー衝撃試験片、その他試験片

 特徴:純鉄は、純度99.9%以上の鉄であるため

    非常に柔らかく、非常にもろく、錆やすいため

    普段目にかかることは滅多にありません。

    純鉄は、加工性は粘り強すぎて精度を有する加工は不向きです。

 

炭素鋼

炭素鋼は鉄鋼材料の中の一種です。

炭素鋼(鉄鋼)についてご紹介しましょう。

 

鉄鋼材料の中でも鋼は主に炭素を混ぜて作られます。

特に炭素量にて調整される鉄と鋼の合金を

一般的には炭素鋼と呼ばれます。

 

鉄に炭素を0.02%~0.2%ほど混ぜることで

硬度や強度などの機械的性質が大きく変わります。

一般的に、炭素量が増えると強度は増しますが、

伸びやすさや靭性の低下が挙げられます。

 

炭素鋼 試験片加工として自給材(材料ミルシート付)で

製作することも可能です。熱処理も可能です。

 

 

今回は主に炭素鋼についてご紹介していきます。

 

冷間圧延鋼板 (Steel Plate Cold)

冷間圧延鋼板は低炭素鋼であり、伸びやすく加工しやすいので

冷間圧延にて板材として作られます。

 

・SPCC(一般用)

 自給材

 加工内容:板引張試験片、腐食試験片、U曲げ試験片、ワッシャー

 ご支給材

 加工内容:JIS5号試験片

 

 特徴:板材であるため基本的に板厚はそのままで使用されます。

 

・SPCE(深絞り用)

 自給材

 加工内容:JIS5号試験片

 

一般構造用圧延鋼材 (Structural Steel)

一般構造用圧延鋼材(SS材)は広く知られ、様々な用途で使用されている鉄鋼材です。

 

低炭素鋼

SS400

鉄 鉄鋼 炭素鋼 合金 材料試験片

材料試験片

 自給材(ミルシート付き)

 加工内容:部品、各種試験片、治具部品等

 特徴:最も鉄鋼材として一般的に使用されている材料です。
    理由として切削性、溶接性、板金特性がよく、
    流通が多くて安価であり、汎用性が高いからです。

    建設物である橋や船、大型の機械や自動車などに使用されています。

 

    しかし、炭素量が少ないため、強度があまりなく、

    熱処理による内部硬化及び表層硬化はできません。

    また生材であるため表面処理を施さないとすぐに錆びます。

 

機械構造用炭素鋼 (Steel Carbon)

機械構造用炭素鋼も、ポピュラーな鉄鋼材の一種です。

 

中炭素鋼

SS400と同様に使用される鉄鋼材の中でよく使われる材料です。

SS400より遥かに炭素量を含んだ炭素鋼になります。

 

SC材とも呼ばれ、SとCの間には炭素含有量が表記されます。

例)S45C→炭素含有量  約0.45%

 

よって、炭素量や熱処理によって

機械的性質を調整することも可能になります。

その反面、熱による影響を受けやすいため、

溶接には向いておりません。

 

一般的には鉄鋼材により作られる機械部品で

強度を有する場合はSC材、その他はSS400のように使い分けられております。

 

S-C材などは熱処理方法により、記号をつけて呼ぶことがあります。

Ⓡ・・・熱処理無し。圧延された素材そのままの材料

Ⓗ・・・焼入れ焼き戻し。焼入れ・焼き戻しを行い硬くした材料 (調質)

Ⓐ・・・焼きなまし。軟化して加工をしやすくした材料

Ⓝ・・・焼きならし。細かいパーライト組織にした材料。

          Ⓐ化した材料よりも少し硬く、粘くなる。

(※SCR420H材などのHはJIS規格の焼入れ性を保証した構造用鋼鋼材[H鋼]を示しています。)

 

・S15C

ご支給材

加工内容:丸棒引張試験片

 

・S20C

自給材(ミルシート付き)

納入状態:R

加工内容:表面処理用試験片

 

・S25C

自給材(ミルシート付き)

納入状態:R

加工内容:スペーサー、試作部品

 

・S35C

自給材(ミルシート付き)

納入状態:R

加工内容:スペーサー、カラー

 

・S45C

自給材(ミルシート付き)

※基本的に丸材にて材料を調達いたします。

納入状態:R , H

加工内容:摩擦摩耗試験片、BOLT、試作部品、治具部品

ご支給材

加工内容:JIS14B号引張試験片、シャルピー衝撃試験片

 

 

・S50C

自給材(ミルシート付き)

※基本的に角材にて材料を調達いたします。

納入状態:R , H

加工内容:各種試験片、治具部品、硬さ調整用ブロック

 

炭素工具鋼 (Carbon tool steels)

炭素工具鋼についてご紹介します。

 

高炭素鋼

SK材

熱処理により硬度を高くすることができますが、

焼き入れ性が悪いため現在は減少傾向にある材料です。

高炭素鋼でもあるので溶接性が非常に悪く、

溶接後に新た熱処理することもあります。

 

・SK105(旧JIS規格 SK3)
自給材(ミルシート付き)
加工内容:JIS5号試験片、ヤング率測定試験片、ガスケット

 

・SK95(旧JIS規格 SK4)
自給材(ミルシート付き)
加工内容:治具部品

 

・SK85(旧JIS規格 SK5)
自給材(ミルシート付き)
加工内容:摩耗試験片、JIS5号試験片、ヤング率測定試験片、各種試験片

 

高速度鋼(ハイス鋼)と合金工具鋼(ダイス鋼)は別記事でご紹介いたします。

 

 

その他 鉄 炭素鋼 合金 試験片の加工実績もございます。

鉄と鉄鋼、炭素鋼の加工事例や特徴についてご紹介しました。

今回ご紹介した鉄・鉄鋼・炭素鋼以外にも、当社には豊富な加工事例がございます。

 

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「こんなこと依頼できるだろうか」

「どう説明すればいいかわからない」

 

など、お困り事があれば是非、協力させてください。

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