皿ビスや皿ザクリの特徴や加工方法をご紹介いたします
皿ビスや皿ザグリについて特徴や加工方法を解説します。
皿ビスや皿ねじには様々な形状があります。
工業製品や家具や建築など、組み立てるものにはボルト、ナットやねじ、ビスが必要です。
ねじやビスは用途によって選定が必要となりますので、形状や用途によって機械加工の方法も異なってきます。
一般に「ビス」は先端が尖っていて自ら刺さるもの、「ねじ」はねじ穴やナットに回し入れるものを指します。
今回は皿ねじについてご紹介いたします。
皿ねじ(皿ネジ)の特徴
皿ねじとは、工業製品や家具製作、建築、内装など幅広い分野に使用されております。
家具など身近な物を探して頂くと分かる様、出っ張ることなく頭部が平らで美しい仕上げになるのが特徴です。
ねじが埋め込まれることで、外観やデザインに影響を及ぼすことなく固定することができます。
製品によっては、ねじ隠しシール(ねじ穴に合う〇シール)等、外観の色調を統一する為の付属品が付いているものもあります。
【皿ねじ】
このようにビスとは異なり、先端が尖っていません。
ザグリ・皿ザグリ(皿モミ)加工とは
ザグリとは、皿ザグリ(皿モミ)、深ザグリの2種類に分けられます。
皿ザグリとは、図の様に皿ねじの頭部を沈める為に、穴のふちを円錐形状に大きく面取りしている穴加工となります。
頭部が穴に埋め込まれるので、ひっかかることもなく使用することが可能です。
【 図:皿ザグリ円錐形状】
深ザグリとは、図の様にボルトの頭を沈める為の穴加工となります。
主に六角穴付きボルトを使用する際に適し、他の部品や工具との干渉を防ぐことができます。
【 図:深ザグリ】
【六角ボルト穴ねじ】
皿ねじとザグリの穴加工の規格・寸法
皿ねじとザグリはJIS規格がございます。
JIS規格は、 JIS B 1111(十字穴付き皿小ねじ)で規定されています。
種類・ねじの呼び範囲・対応国際規格をご紹介いたします。
ザグリのJIS規格は、ボルト穴の直径のに応じてザグリの直径と面取りの深さなどがJISB1001にて規定されております。
次の見出しにて詳しくご紹介いたします。
皿ねじのJIS規格
代表的な皿小ねじは JIS B 1111で規定されています。
種類、範囲、対応の規格については、下記の図をご参照下さい。
【表1-十字穴付き小ねじの種類】
形状はネジの径、ビッチ(ネジ山の感覚)、長さ、頭部の寸法など様々あります。
ザグリのJIS規格・寸法
ボルト穴の直径に応じて直径と面取りの深さがJISB1001規定されています。
ボルト穴径及びザグリ径の寸法は、下記の図と表をご参照下さい。
表は【JISB1001】よりねじの呼び径10単位ごとにまとめております。
【付表 ボルト穴径及びザグリ径の寸法】
注⑴4級は、主として鋳抜き穴に適する。
備考
- この表で規定するねじの呼び径及びボルト穴径うち、グレー部分は、ISO273に規定されていないものとする。
- ねじの呼び径に※印を付けたものは、ISO261に規定されていないものである。
- 穴の面取りは、必要に応じて行い。その角度は原則として90度とする。
- あるねじの呼び径に対して、この表のザグリ径よりも小さいもの又は大きい物を必要とする場合は、なるべくこの表のザグリ径系列から数値を選ぶのがよい。
※ザグリ面は穴の中心線に対して直角となるようにし、深さは一般に黒皮がとれる程度とする。
皿ビスや皿ザクリのご相談等は昭和製作所にお問い合わせ下さい
皿ビスや皿ザグリのご相談等は昭和製作所へお問い合わせください。
昭和製作所は皿ビスや皿ザグリの他、様々な穴あけ加工に取り組んできました。
材質も形状も一般的な加工から特殊な加工まで、あらゆるものの加工実績がございます。
また、試験片の単体だけでなく、試作部品として組み立てに近いものも行ってきました。
今回ご紹介した皿ねじ、ザグリはその一部分ですが、美しい仕上がりの加工を行うことが可能です。
是非、ザグリや皿ビスの加工でお悩み中の方や、ご検討をされている方は昭和製作所までお気軽にお問合せ下さい。
「この様な穴加工検討している」
「皿ねじやザグリ、皿ビスの加工業者探している」
「試験体ではないが治具等の試作品加工検討中」
「図面や指示書なくても依頼可能か」など、
上記の様なご相談などお気軽に承ります。
【皿ビス・皿ザグリの加工依頼・ご相談は昭和製作所まで↓↓】
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